うだつが上がらないって建築様式が語源?

うだつが上がらないという言葉聞いたことありませんか?意味はというと、「全然儲からない(金銭的に)」とか「生活が向上しない」「出世しない」などネガティブなことに使うと思うのですが、この語源の「うだつ」とは、室町時代から商店街等の都市型の町家の防火壁として屋根の両端を高くして火災の類焼を防ぐために作られたものです。

うだつ
引用元 岐阜県金光連盟様
https://www.kankou-gifu.jp/spot/1189/

 

比較的裕福で商業的に成功している家しかうだつを作れなかった為に、逆の意味で生活が向上しないこことを「うだつが上がらない」というようになったみたいです。

私は、うだつという意味を全く知らないのに使っておりました。

インテリアコーディネーターのテキストを読んでうだつというものがなんなのか知りました。。。

うだつの上がる街並み
岐阜県美濃市

引用元 岐阜県金光連盟様
https://www.kankou-gifu.jp/spot/1189/

子は、かすがいの鎹。

子は、かすがい。という言葉も聞いたことあると思いますが、無教養の私はかすがいの意味も知りませんでした。涙

こは、かすがいとは、夫婦仲が悪くても子への愛情のおかげで夫婦の縁を切らずにいること。

子が、夫婦の仲を繋ぎ止めている例えなのですが、このかすがいが建築材料で、木材と木材をつなぎとめる役割をする金具です。割とメジャーか?

引用元 九州バースセンター様

 

子はかすがいというと古典落語の人情話の大ネタで「子別れ」という根田がありましてこれが上手な落語家さんがやると相当泣けるんです。

wikipediaに大まかなあらすじがありましたので、以下引用させて頂きました。

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%90%E5%88%A5%E3%82%8C

 

熊は酒を断って心を入れ替え、懸命になって働いたおかげでなんとか身を持ち直す。

妻子と別れてから三年後のある日、出入り先の番頭と一緒に木場へと向かう途中で、友達と遊んでいる亀と出会う。話を聞くと、あれ以来お光は炭屋の二階に間借りし、仕立ての仕事をしながら亀を育てているという。面目ない思いでいっぱいになった熊は亀に五十銭の小遣いを渡した上で、明日は鰻を御馳走しよう、自分と会ったことはお光には話すなと告げてその場を去る。

しかし帰宅した亀はもらった五十銭をお光に見つかり、厳しい詰問を受ける。亀はなかなか本当のことを言わなかったが「言わないとトンカチでぶつよ」と脅されてとうとう父親に会ったことを白状してしまう。熊が女と別れ、酒もやめて真面目に働いているらしいことを亀から聞いたお光はうれしさを隠しきれないが、やはりまだよりを戻すのははばかられる。

翌日お光は亀に晴れ着を着せて送り出してやるが、自分もいても立ってもいられず、そっと後から鰻屋の店をうかがっていると、店主にみつかり、店内に呼び入れられて三年ぶりに熊と再会する。はじめはなかなか気持ちを打ち明けられなかったふたりだが、亀のことばをきっかけによりを戻そうと決める。

「子は鎹と言いますからね」としみじみする夫婦に、横から亀が「子は鎹か。道理でおいらのことトンカチでぶつって言ったんだ」

お後がよろしいようで。。。

 

Text Sugi