前編では、住宅写真で避けたい「画像の歪み」「画像の傾き」「露出の過不足」といった基本的なNGポイントとその解決策について解説しました。

後編では、さらに一歩踏み込んで、見落としがちな「不用物の写り込み」と「色温度」の重要性について掘り下げていきます。これらのポイントを抑えることで、貴社の住宅写真のクオリティは格段に向上すると思います。

4. 不用物の写り込み

  • NG例:
    • 撮影中に、カラーコーン、工事用の資材、宣伝用の旗、個人的な荷物、関係ない人や車の写り込み。
    • 生活感あふれる日用品(ごみ箱、掃除用具など)が映り込んでしまう。
  • なぜNG?:
    • 物件そのものから注意をそらし、写真のクリーンな印象を台無しにしてしまいます。物件のイメージを損ねるだけでなく、購入希望者にとって「余計なもの」が目に入ることで、マイナスな印象を与えかねません。
  • 解決策:
    • 撮影前の徹底した確認と片付け: 撮影エリア内の不要なものはすべて片付け、動かせないものは画角に入らないように工夫します。
    • アングルと構図の調整: 不用物が写り込まないように、撮影アングルや構図を慎重に選びましょう。
    • レタッチでの除去: 軽微な写り込みであれば、写真編集ソフトで除去することも可能ですが、最初から写さないことがベストです。

5. 色温度(光と色の表現)

  • NG例:
    • 太陽光が当たる場所が青っぽく、室内照明が当たる場所がオレンジっぽく写り、写真全体で色合いがバラバラに見える。
    • 北向の採光用窓からの色温度の高い光が差し込んでいます。部屋の照明が色温度の低い電球を使用しているので色が混ざってしまいどうしても煩雑な雰囲気になってしまいます。

      北側の窓から入る光と南側の窓から入る光で、同じ壁の色が違って見える。

  • なぜNG?:
    • 物件本来の色味や雰囲気が正確に伝わらず、不自然な印象を与えてしまいます。見る人が「あれ?ここ、実際はどんな色なんだろう?」と混乱し、物件への興味を失う原因にもなりかねません。
  • 解決策:
    • ホワイトバランスの調整: 撮影時にカメラのホワイトバランス設定を適切に調整し、光の種類(太陽光、蛍光灯、電球など)に合わせて色味を補正します。カスタムホワイトバランスを設定するとより正確です。
    • 光の観察: 撮影前に、その空間にどのような光がどこから入っているのかを注意深く観察し、最も自然な色味になる時間帯やアングルを選びましょう。
    • 複数枚の撮影と合成: 異なる色温度で複数枚撮影し、後から編集ソフトで最適な色合いに調整したり、部分的に合成したりもします。
  • どの色温度が最適解なのか現場で判断します。 撮影後の編集でも再調整しますが、現場である程度まで落とし込む頃が重要です!!

まとめ

住宅の写真は、単なる記録ではなく、物件の魅力を最大限に引き出し、購入希望者の心を動かすための大切なツールです。前編と後編でご紹介した「避けたいポイント」を意識するだけでも、写真の質は大きく向上します。

もし、「もっとクオリティの高い写真を撮りたい」「失敗なく、確実に魅力が伝わる写真を残したい」とお考えでしたら、ぜひプロの住宅写真撮影サービス『iedori』にご相談ください。私たちはお客様の物件の価値を最大限に引き出すお手伝いをいたします。

 

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