せっかくの素敵な住宅が完成したのに、写真でその魅力が半減してしまうのはもったいないですよね。購入希望者や建築を検討している方々に、物件の魅力を最大限に伝えるためには、写真の質が非常に重要です。

今回は、住宅写真で避けたい「NGポイント」をいくつかご紹介し、どうすれば失敗しない写真が撮れるのか、そのコツをお伝えします。前編では、撮影の基本となる「歪み」「傾き」「露出」について解説します。

1. 画像の歪み(広角レンズの扱い方)

  • NG例:
    • 広角レンズで撮影した際、壁や柱が内側に傾いたり、外側に膨らんだりして、実際とは異なる形に歪んでしまう。
    • 天井や床が扇状に歪んで見える。
  • なぜNG?:
    • 建物本来の美しさや正確な構造が伝わらず、不自然で信頼感のない写真になってしまいます。特に内観写真で、壁や柱が歪むと空間の広がりが損なわれ、圧迫感を与えてしまうことも。
  • 解決策:
    • レンズ補正機能の活用: カメラや写真編集ソフトには、広角レンズ特有の歪みを自動で補正する機能が搭載されていることが多いです。積極的に活用しましょう。
    • 広角レンズを補正した状態

      水平垂直を意識: 撮影時にカメラを建物の中心に対して水平・垂直に構えることが基本です。

2. 画像の傾き

  • NG例:
    • 写真全体が斜めに傾いていたり、床や壁のラインが水平・垂直になっていない。
  • なぜNG?:
    • 不安定で、見る人に違和感や不快感を与えてしまいます。物件の構造が歪んで見える。
  • 解決策:編集での補正: 撮影後に傾きが多少あっても、写真編集ソフトで水平補正を行うことで修正が可能です。ただし、大きく傾いていると画質が劣化する可能性があるので、撮影時に意識することが大切です。

 

3. 露出オーバー・露出アンダー

  • NG例:
    • 窓の外が真っ白に飛んでしまって何も見えない(露出オーバー)。
    • 部屋の中が暗すぎて、細部が全く分からない(露出アンダー)。
  • なぜNG?:
    • 露出オーバーは、光が強すぎて情報が失われ、見た目の美しさが損なわれます。特に窓からの景色が魅力的な物件では、その良さを伝えきれません。
    • 露出アンダーは、暗すぎて物件の雰囲気や設備が正確に伝わらず、薄暗い印象を与えてしまいます。
  • 解決策:
    • 露出補正: カメラの露出補正機能を使って、明るさを手動で調整しましょう。
    • ライティング: 補助照明(ストロボやLEDライト)を活用し、暗い場所を適切に照らしたり、光のバランスを整えたりすることも。

 

後編では、さらに見落としがちな「不用物の写り込み」や「色温度」といったポイントについて詳しく解説します。ぜひ、次回の記事もチェックして、完璧な住宅写真を撮影するヒントを掴んでください!

 

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