今回は、ハイダイナミックレンジについて記事にしてみたいと思います。

写真を撮影しない人にはあまり聞き慣れない用語かもしれませんが、最近では、スマートフォンなどにもこの機能が盛り込まれていて一昔前よりずっと身近になったと思います。

 

どういう時に有効な方法かというと、晴天でコントラストが高い時や、夜景を撮影する時等です。

 

 

 

例えば、日差しが強い時(特に逆光や半逆光の時)被写体に露出を合わせ撮影すると、おそらく背景の空は、真っ白に白飛びしてしまうと思います。(レフ板や、ストロボを使わない前提です)

※逆光時、被写体を明るく撮影しようとすると、背景が明るくなりすぎて真っ白になってしまいます。

逆に空に露出を合わせると、被写体が真っ黒くなってしまうと思います。

 

※背景に露出を合わせると、背景の色は出るが被写体が真っ黒になってしまう。

写真を撮影してると必ずこういう場面に遭遇しますが、空も白くならずに被写体も明るく撮影したい!!という我儘を解決する技術が、HDRって事になります。

 

HDR撮影の方法

HDR撮影は、段階的に露出を変えた複数の写真を重ねて生成されます。(ただし、被写体が動いてしまうとNGなので必ず三脚が必要です)

カメラを動かさずに、一枚では表現できない露出の差を、何枚かに分けて撮影。

露出のステップは、適正露出から+−1.5段位で3カット撮影します。

 

 

明暗差が激しい場合やもっと精度を高くしたい場合、露出を変えたカットをもっと増やしていきます。

こうして段階的に撮影したカットを、現像時に一枚に重ねて露出のレンジ幅を大幅に広げることができるのです。

※合成して一つにまとめました。背景の色が残りつつ、手前も明るいみたいな…… が、少し強引プラス仕事の合間に生成しましたのでエッジ部分とかが多少雑な感じですが、まあこういうことです。

逆に明暗差が少ないような状況でHDRで生成してしまうとメリハリのないフラット(ねむい写真)な仕上がりになってしまうので注意が必要です。

Text Sugi